映像クリエイターは、テレビ番組やCM、ミュージックビデオ、YouTube動画など、様々な映像作品を作ることが仕事です。
映像制作の仕事は多岐にわたり、企画を考える、撮影する、編集する、音楽や効果音をつける、文字やグラフィックを入れるなど、様々な作業があります。TV放送されている連続ドラマや全国ロードショーされるような映像作品はしっかりと役割分担されているものが多いですが、Youtube・SNS動画やショートムービーなどは一人で全部を担当することが多く、映像クリエイターといえばこちらのイメージの方が強いでしょう。
作品を発表する場に囚われず、映像を創り上げる人、それが映像クリエイターです。
映像クリエイターの年収は、働き方や経験、技術力によって大きく変わります。制作会社に就職した場合、新人では250〜300万円程度からスタートし、経験を積んでディレクターやプロデューサーになると400〜600万円程度。40歳で約550万円が業界の平均年収です。
フリーランスの場合は、仕事の受注状況や制作する映像の種類によって収入が変動します。YouTubeなどの動画配信プラットフォームで活躍するクリエイターの場合、再生回数や広告収入によって収入が変動します。人気が出たり動画がバズれば、その分収益も増えるでしょう。
※厚生労働省提供 職業情報提供サイト「job tag」調べ
映像クリエイターになるには、主に以下のようなルートがあります。
一つ目は、誰かに教わるのではなく自分で技術を習得しながらYouTubeなどで作品を発信していく方法です。自由さがメリットですが、スマホやタブレットなどでも手軽に編集できるアプリも多い分、凝った映像を作るのには物足りないなどデメリットも。PCと映像編集ソフトを用意して本格的に勉強するにも初期投資が必要ですし、わからないところを誰かに聞きにくいのも大変です。
もう一つは、映像制作が学べる専門学校や大学、シティ右クールなどに通う方法です。もちろん学費がかかりますが、専門学校や大学の場合、自由に使える設備がプロ仕様という学校も多いのが魅力の1つです。
大学の場合、基礎理論や映像研究、一般教養など幅広く学んでいきます。また美術大学や芸術大学で学べることが多いので、会社に就職というより芸術家を目指す気質が強いことも特徴です。
一方専門学校の場合は、撮影技術や編集ソフトの使い方など、実践的に映像制作を学びます。産学連携や企業でのインターンシップなどもあるので、就職を前提とした実習中心に学びたいという人には専門学校が適しています。
卒業後は映像制作会社で撮影や編集を担当したり、フリーランスで作品投稿をしながら映像クリエイターとして活動していきます。
映像クリエイターには法律で定められた必須の資格はありませんが、技術力を証明する資格として、「映像音響処理技術者資格認定試験」や「CGクリエイター検定」の資格があります。これらを学生のうちに習得しておくと、就職の際のアピールとなるでしょう。
他に、「Adobe Certified Professional」など編集ソフトの認定資格があります。
一方で、資格よりも実際の作品の質やポートフォリオ(作品集)の方が重視される傾向にあるため、学生時代から授業で作品を作るなどして質の高いポートフォリオ作成をしておくと就職には有利でしょう。
授業や学校行事などで映像制作を担当、スマートフォンで友達と動画を撮って編集するのが好き、という人は、映像クリエイターの素質があります。また、美術の授業で作品作りに熱中できる人や、音楽の授業で曲作りやリズム作りが楽しい人も向いているでしょう。
他に、物語を考えるのが好き、人に「面白い!」と言ってもらえる企画を考えるのが得意、新しいアプリやソフトの使い方を覚えるのが早い人、細かい作業を根気強く続けられる人も、映像クリエイターとしての活躍が見込めます。
動画コンテンツの需要は年々増加しており、映像クリエイターの将来性は非常に明るいと言えます。特にYouTubeやTikTokなどのSNS向けの動画制作、企業のプロモーション動画、オンライン教育用のコンテンツなど、新しい分野での需要が急増しています。
また、スマートフォンやパソコンの性能が上がり、編集ソフトも使いやすくなっていることから、個人でも映像制作が簡単になっています。そのため、仕事として専門性を高め評価されていくためには、しっかりと技術を学び、高品質な映像制作ができる映像クリエイターとなることが求められます。
基礎知識やスキルを身につけながら、エンタメの総合校を活かした他学科とのコラボイベントや多くの企業とコラボした実践的な授業。
撮影や編集、MVやVFX・CGなど自分が強みにしたい分野をしっかりと学べる8つのコース。
即戦力として活躍できる映像クリエイターを目指すことができます。