写真はさまざまな分野で必要とされるメディアです。一言で写真業界と言ってもその分野は多岐に渡ります。そこで、目指せる分野をわかりやすく提示するために、写真学科ではコースを8つに分けてあります。コマーシャルフォトコース・ファッションフォトコース・ライブフォトコース・スポーツフォトコース・ブライダル・営業写真コースなど、仕事としての写真をイメージできるコース、表現手段としての写真をイメージできる写真作家コース、動画を含めたマルチクリエイターをイメージできるクリエイティブフォトコースになります。
広告やアートの世界に通用する確かな技術力と表現力を習得します。ポスター・雑誌広告・カタログなどにおける広告写真について学び、「どう撮るか」だけでなく「どう見せるか、伝えるか」、時代の空気や流行を掴み、写真で人々を惹きつける力を養います。
コマーシャル企画の立案を行い、企画に求められる撮影技術を学んでいく。また、編集・加工を含めたデジタル技術やデザイン力など総合的に学んでいく。
スタジオ機材の使い方から始まり、「透過物」「反射物」「シズル感」など、様々な商品ごとに必要なライティング技術や構図について基礎から学んでいく。
時代の文化や流行を反映するファッション。ファッションフォトはそんなトレンドを発信する重要な要素です。ファッションフォトコースでは、スタジオ撮影、ロケ撮影を通してテクニック、流行を掴む能力と知識、センスを持つフォトグラファーを育成します。
ファッションフォトの歴史や表現を学ぶと共に、スタジオライティングなどの必要な技術を学んでいく。ファッション雑誌やファッション広告を想定した撮影実習を行う。
自然光を生かした撮影の中で、レフ板やストロボ使用などの技術も学んでいく。俳優・タレントコースの宣材写真撮影などを通して経験を積み、プロのモデルの撮影実習も行う。
スポーツ誌や新聞の一面を飾る決定的場面と感動の瞬間。一瞬のシャッターチャンスを見極めて確実に撮影するのが、スポーツフォトグラファーです。スポーツに精通する知識と一瞬を逃さない撮影技術が必要です。本コースでは、それらの要素についてフィールド撮影も行いながら学んでいきます。
スポーツ撮影で使用する超望遠レンズや一脚などの使い方や、流し撮りなどの特殊技術を学んでいく。富士スピードウェイとは産学連携を行っており、実習撮影も可能となっている。
一眼レフカメラの使い方から現像ソフトでの編集まで、写真作品を制作する上で必要な基礎的技術を学び、制作した作品は写真展や写真集の形で発表していく。
音楽ライブ・演劇・ミュージカルなど、ステージ上の迫力や感動を伝えるライブフォトグラファー。その撮影では、アーティストを理解し、的確にその魅力を伝える撮影技術に加え、対象となるライブそのものの知識も必要です。本コースでは、日々の撮影活動に加えて、総合校ならではの学科コラボレーションによる本格的な撮影実習を通して学びます。
ライブハウス等での撮影を想定したカメラ設定や技術を学び、エンタメ総合校ならではの、数多く開催されるライブイベントを利用して実習を行っていく。
アーティストの撮影においては、ライブだけでなく「CDジャケット」の撮影など、スタジオでの撮影を求められる機会も多く、そのための技術を学んでいく。
幸せと感動を写し出すブライダルフォト。被写体が自分でも気づかない美しさや表情を写し撮るポートレートフォト。ともに、様々な演出や効果を活用する知識と技術が必要です。被写体を美しく撮影することはもちろん、照明や演出といった撮影効果を同時に学習。コミュニケーション力を鍛えながら即戦力を目指します。
結婚式の前撮りを想定したスタジオ撮影やロケーション撮影を行うと共に、チャペルを使用した模擬結婚式を行い、スナップ撮影の実習を行う。
様々な撮影の、技術的な基礎を身につける授業。カメラの仕組みや設定方法、レンズワークなどを学ぶ。また、三脚、クリップオンストロボ、フィルターなど使用頻度の高い機材について学ぶ。
高度な撮影テクニックだけでなく、作家個人の意図や感性、センスなども詰め込んで作品を創り出していくのが写真作家。そこで不可欠になるのは、感受性・創造性・独特の表現力を常に磨いていくことです。本コースではテーマのセレクションはもちろん、撮影手法や被写体の選択、発表方法といった「自分をマネジメントする実力」も養っていきます。
写真コンペでのプレゼンテーション用写真や就職活動におけるポートフォリオを想定した作品制作を行う。制作した作品は定期的に写真展や写真集の形でも発表していく。
写真における様々な表現方法を学ぶ授業。デジタル、フィルム、スタジオライティングなどの撮影技術を駆使して、表現作品に落とし込んでいく。
映像作品、撮影技術、デザイン知識を学び、ショートムービーやアートワーク、ブックレット制作のできるマルチメディアクリエイターを目指します。
Photoshopを使用した編集から加工までのレタッチ技術を学んだのち、Illustratorを使い広告などを想定したデザイン技術やweb制作技術を学んでいく。
一眼レフカメラにおける基礎的な動画撮影から、ジンバルや動画用ライティング機材など様々な動画用機材についても学んでいく。また、Premiere Proを使用した動画編集も学ぶことが出来る。
世界的ファッションフォトグラファーのレスリー・キー氏が主導して、年2回の撮影企画を行っています。テーマに沿って学生が撮影を行い、完成した写真は雑誌に掲載され、東京のX8ギャラリーにて展示も行います。
学内イベントであるウェルカムライブやアーツソニックなど、ライブ撮影を行う機会は数多く用意していますが、サカエスプリングなどの外部イベントからの撮影依頼も数多く届きます。
1年次は1回の写真集制作と2回の写真展を実施します。2年次では卒業作品を1年間かけて制作し、外部のフォトグラファーや写真評論家を招いた合評会も行います。アーツギャラリーや愛知県美術館ギャラリー、東京のギャラリーを使用した作品展示も行います。
など
主な内定先をさらに見るなど
卒業後、カメラマンアシスタントを2年間経験し、2011年に東京にて活動開始。海外からの撮影オファーをキッカケに2015年渡米。写真家としての才能が認められ、半年後には米国アーティストビザを取得。2020年に活動拠点をNYから東京へ移す。サラ・ジェシカパーカーやミランダ・カーなど国内外のセレブリティ撮影・大手企業広告に携わっている。
卒業後、六本木スタジオに勤務。2011年に渡独し、2013年にベルリン、ヴァイセンゼー美術アカデミーのビジュアルコミニュケーション学科に入学。2022年夏に同校のマイスターシューラー過程を終了し、アーティストとして活動中。2017年に「Familie werden」でドイツの写真新人賞「gute aussichten」を受賞。「Familie werden」は受賞記念展を含め世界10ヶ国で展示された。